about

philosophy

「装うことの愛おしさを伝える事」

2020年現在、新型コロナウィルス感染症により、世界の様相はがらりとかわりました。今年になって新たなファッションが多く生まれました。世界中の人々がこれほどまでに多種多様なマスクを装着している時代も今までの人類の歴史で初めてなのではないでしょうか? ファッションは人類の歴史とは切っても切れない関係であり、ファッションはフィジカルな面でもメンタルな面でも人をプロテクトしていくものであり、常に人と共に歩むものなのだと再認識させられました。

僕が子供だった頃、勉強が苦手で、内向的な性格でコンプレックスの塊だったのですが、自分をプロテクトするための装置としてファッションに興味を持つようになりました。そしていつの頃からかファッションによって自分を表現し、成長することが出来ました。

今、ファッション業界は戦後最大の危機と言われています。しかし人類の歴史を振り返ると、このような深刻な状況だからこそ、人や環境のための創造性に満ちた新しいファッションが生み出されてきました。ときに意表を突く形で生み出されるファッションは常に日常における実験の連続であり、頼もしくも、愛おしくもあります。

創造性を生み出すには、個々が尊厳される生き生きとした鮮度ある環境が不可欠です。常に学び続け、流動的に変化し、時に予測不可能な状況の中で創り出す事も必要です。

どのような時代であろうとも、装うことの愛おしさを伝え、ファッションを通して社会に還元できるような創造性を育くむ事ができる学びの場所として、また世界へと活躍の幅を広げる事ができるがっこうを作って行きたいと思います。

山縣 良和

comment

内田 樹

思想家、神戸女学院大学名誉教授
山縣さんの生徒さんたちへの指導ぶりは教育者として理想的なものだと思う。30年教壇に立ってきたけれど、これだけ生徒たちの潜在可能性をまっすぐに信じている教師に出会うことはまれだ(いや、「まれ」どころか僕自身も含めて一人もいなかったかもしれない)。先行する才能に評価されるということが、あとに続く人たちをどれだけ勇気づけ、自由にするか、山縣さんはよくほんとうに知っていると思う。その教育方法の正しさは、山縣さんの下で育った才能が世界的に評価されているという事実によってみごとに証明されている。

栗野 宏文

ユナイテッドアローズ 上級顧問、クリエイティブアドバイザー
"ここのがっこう"は日本のファッションの未来を担う人材を育てる場所です。ところで‘ファッション’とは衣服や外見だけを指すものではなく、ひとのこころのありかたや、ものの考え方、世界とのコミュニケーションそのものでもあります。つまり‘ファッションを学ぶ’ということは‘ひととしてたいせつなものを学ぶ’ということ。私はベルギーのアントワープ・アカデミーやロンドンのロイヤル・カレッジ・オヴ・アート、フィレンツェのポリモーダ等のファッション・スクールで卒業制作の審査員等を経験し、また、幾多の新人デザイナーのデヴューにも立ち会ってきました。‘ここのがっこう’はそれらの學校と肩を並べ得る、或いはそれ以上に深い部分を探究しています。‘ここのがっこう’からは‘世界の未来’を担う逸材が生まれてくるのです。

森田 真生

独立研究者
混沌(カオス)を_「死」ではなく「生」に、「破壊」ではなく「生成」に向かわせること。この一事に、山縣さんの全生命は集注している。少なくとも僕には、そのように見える。 そういえば山縣さんの生み出すものには、その先進性とは裏腹に、どことなく古代の神話世界に通じるような「原始性」がある。 「ここのがっこう」という「くらげなすただよえる混沌」の中から、新たな時代の「葦牙」が、すっくと芽を出す日を楽しみにしている。

サラ・ムーア / Sarah Mower

VOGUE アメリカ 編集者、イギリス・ファッション協会新進タレント大使
US Vogue Contributing Editor and Ambassador for Emerging Talent for the British Fashion Council In my job as a fashion journalist, I am always looking to discover young talent. It is even better, and more meaningful, when that talent comes in the form of a movement. Isolated designers are often very interesting, but they are hard to find, and it is often very difficult for them to operate alone, without support. So I was very excited when Hirofumi Kurino introduced me to Yoshi Yamagata and his school a year ago. I have been waiting and wondering why young Japanese designers have not been appearing, at least to western eyes, for such a long time. After Undercover and Sacai, it's hard to name any Japanese label we know about. Now, I am sure that Coconogacco is going to generate a whole new determination to act together, exchange ideas and speak to the world. The thinking amongst these students seems to me refreshing, emotionally honest and personal. I like the feeling that there both dreamy idealism and hard-core realistic work ethic behind it, and that the graduates want to say something through clothes, performance, and telling their stories. I hope we will hear very much more about that in Europe and America, and that Coconogacco will soon be in everyone's minds as the new movement which tells the world how young Japanese people are feeling.

history

内容
2008COCONOGACCO 設立。第1期生25名と共にスタート。
2009ADVANCED コース スタート。
2010西山高士がファッションコンペティション、ITSにて日本の学校から初ノミネート、初グランプリ獲得。
2011Tabroid オープニングイベントにて展覧会開催。
2011福岡にて分校 COCOA を設立。
2012Trans Art Tokyo 展に参加「coco-ten」。
2012VOGUE Italia にて、世界のファッション学校の日本代表に選出。
2013ITS 2013 にて大草桃子、佐藤友浩ノミネート。佐藤が2部門受賞。
2013渋谷 PARCO ミュージアムにて、展覧会開催。
2013国立新美術館にてファッションショーを実施。
2014毎日ファッション大賞特別賞を受賞。
2014ITS 2014 にて、中里周子がジュエリー部門にてグランプリを獲得。
2014ロンドンファッションウィーク中に International Fashion Show Case 参加。
2015ITS 2015 にて、小池優子OTBアワード、東伸宏アートワーク部門ノミネート、片岡弘生アートワークグランプリ 受賞。
2016ITS 2016にて、清水政紀、時澤知菜実がジュエリー部門ノミネート
2016LVMH PRIZEにて小池優子、大月壮士ノミネート。
2016CENTRAL SAINT MARTINS とサマースクールを実施。
2016CO&CO.LTD. 設立。
2017東京都アートプロジェクトTURNフェスに参加。東京都美術館にて展覧会を開催2018 LVMH PRIZEにて青木明子ノミネート。
2018LVMH PRIZEにて青木明子ノミネート。
2018ITS 2018にて津野青嵐ファッション部門ノミネート。
2018第36毎日ファッション大賞新人賞・資生堂特別賞を青木明子が受賞。
2019CPKgallery にて coconogacco 10周年記念イベント開催。
2019第34回 イエール国際モードフェスティバルにて土居哲也がファッション部門審査委員特別賞受賞。
2019NewYorkCollection にて TOMOKOIZUMI コレクション発表。
2019ITS2019にて斎藤雪香、八木華、日原佑花子、前田明日美がノミネート。
2020ITS2020にて大澤夏珠がノミネート。
2020第38回 毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞を横澤琴葉が受賞。